鉛銭

当店先祖発行の鉛銭

写真の鉛切手銭は「上州切手銭」「碓氷峠切手銭」などと呼ばれ、江戸末期、金、銀貨の高額貨幣や親しまれた寛永通宝等の銭貨と共に、この地方に流通しておりました。「堀吉/吉市」とある鉛銭は当店の先祖である堀口吉右衛門(当時は代々襲名)と吉田市左衛門が鋳造し、嘉永、安政時代(1850年頃)から明治5(1872)にかけて、かなり広く使用されていたようです。

その目的は商品券的意味や一般小額銭貨の代用であり、庶民に親しまれ愛用された鉛銭であったと考えられます。
鉛銭には四角形、長方形、楕円形、円形等があり、額面も16文、20文、24文、25文、等があります。
上州では数カ所で鋳造されましたが、渋川地方の鉛銭は、他のものに比べて格段にバラエティに富んでいると申されます。
また、記号には流通地名や発行者名がありますが、後者のものは特に珍しいといわれます。その点この鉛銭は独特な存在であり、日銀本店の貨幣標本室に展示、保管されています。

渋川・北群馬・勢多・吾妻地方の鉛銭

渋川市
  • 二十四文 吉市/堀吉
  • 十六文  吉市/堀吉
  • 價二十文 吉市
  • 二十四文売
  • 外金
子持村
價二十四文・豊彦 價二十四文 宮孫
北橘村
  • 二十四文売 今善
  • 二十四文田清
吾妻町
二十四文 山口

上州鉛銭発行家所在地

  1. 1.堀口家

  2. 2.外丸家

  3. 3.今井家の本家

  4. 3.今井家の新宅

  5. 4.埴田家

  6. 6.山口家

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